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良い話のご紹介

今日はヴァイオリニストの患者さんが5週間ぶり3回目のご来院でした。
声楽家の奥さまとご一緒に来ていただくのですが、偏頭痛はなくなるし、
二人とも調子がすごく良くなっています。
そうなるともう体の話はしないので、どんどん話が膨らんでいく。
このご主人は明るいし人柄もすごく良くて、私も尊敬している人物で、
「奥さんの偏頭痛なくなったのは、ご主人のヴァイオリンが上手になって、
キーキー鳴らなくなったっからではないですか?」
などと平気で言ってしまえそう。
そんなご主人との会話の中で、忘れていた実話を思い出した。
昨日ブログに書いた経験から、曖昧な事を言ってはいけないと思い、
「ブログに載せますから見てください。じゃあ次は3ヶ月後に。」
と送り出しました。
本当にいいお話なので、みなさんにもシェアさせていただきます。
「手の中にあるもの」というお話です。
イツァーク・パールマンというヴァイオリニストがいる。
四歳のときに小児麻痺にかかり下半身の自由を失ったが、
ヴァイオリニストになる夢を諦めなかった。
そんな彼がニューヨークのリンカーン・センターで
コンサートを開いたときのことだ。
演奏を聴こうと集まってきた観客を前に、彼は静かに椅子に腰かけ、
松葉杖と足腰を支える器具をはずして脇においた。
パールマンは準備した。
だが、オーケストラの指揮者が彼に向けてタクトを振り下ろしたときに
事件は起こった。
ヴァイオリンの弦が一本切れてしまったのである。
「ピシッ」っと弦の切れる音を聞いて、観客はどよめいた。
しかし、パールマンは目を閉じると、まるで何事もなかったように、
そのままヴァイオリンを弾きはじめた。
聴衆はその美しい音色に息を呑み、
演奏をやってのけたパールマンに喝采を送った。
パールマンはポケットからハンカチを取り出して額の汗をぬぐうと、
身をかがめて弓を置いた。
客席の興奮が鎮まるのを待つと、静かに語りはじめた。
ー私たち芸術家に与えられた使命は「手の中にあるもの」でどこまでできるかなのです。ー
人は臆病なものである。
これから大事な旅に出かけようと言うときには、
不安になってしまう。
「手の中にあるもの」だけでは足りないのではないかと思い、
旅立ちをためらう。
もっと準備をしてから、と思うこともある。
だが、足りないのは準備だろうか。あるいは環境だろうか。
それとも経験や才能?
たぶん、違うだろう。
なにかをはじめるのに必要なのは、いま、
「手の中にあるもの」
をつかんで出発する「勇気」なのだ。
アレック・ロビラ「人生の贈り物」ポプラ社より

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