「先生、もうそろそろ日本一やろ~。
陣中見舞いにコレ持って来ましたわ~」
そんなおちゃめな事をしてくれるある患者さんですが、
実はなんとなんと宮本武蔵の姉の子孫さんで、子供の時からいろいろな教えを受けているそうです。
その中でも身内だから言える武蔵の1つだけダメなところが、
「たけぞう(武蔵)が1つだけアホやったのは弟子を育てなかったことや」
小さい時からそう教わって、現在たくさんのお弟子さんを育ている方です。
その方から、「ほれ、真っすぐ立ってみなはれ」と言われたのですが、
「ほら、頭で考えてばっかりやから体がガチガチに力んでおるやないか~。
もっと気を腹の下の丹田に落として、ほら。」
お腹を指一本で押されても後ろに倒れそうになります。
「私等は稽古中に拳でドンと突かれてもビクともせんですわ~」
と笑われました。
「日本一なんてどうでもよろしいがな。
技術やなしに心で患者さんを治したってください。
それをやってきたのが島崎広彦でっしゃろ~」
「言葉に責任を持てとか言いますけど、そんなもんいつでも撤回したらよろしい。
なぜなら成長し進化したんやから、変わって当然なんですわ。」
「全員治したったらよろしいがな。
日本一どころか、もっと壮大なロマンをかなえてください」
このような言葉を、他にもたくさんいただきました。
この世で唯一、我よりも尊いものはない。
腑に落ちました。
全ての人がこう思ってくれるように、そんな究極の治療を目指します。
毎日の通勤道路
ダラダラと長く続く登り坂を超えてきます。
あの坂の向こうに、患者さんが待ってくれている。
足取りも軽く、心穏やかに、この一瞬を最高に生きています。
今は、誰もいないオフィスで、先ほどの話を反芻しながら、
最高の時間を過ごしています。
明治の初め、日本ではじめてビールを作った石川酒造の明治復刻地ビール
黒茶屋グループ燈々庵の胡麻豆腐
そして笹かまぼこ